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智頭急行 途中下車の旅のススメ

兵庫県岡山県鳥取県を走る小さなローカル線、智頭急行(ちずきゅうこう)。

この路線は、主にスーパーはくとに乗って鳥取ー大阪間を行き来する人が通ることになり、途中下車することはほとんどないと思います。

今回は、この路線の普通列車に乗って、途中下車をしてみたいと思います。

 

〈目次〉

 

 

上郡駅

智頭急行の駅の端。ここからスタートです。

兵庫県赤穂群にある駅で、JRとの接続駅です。

 

 

 

平福駅

兵庫県佐用(さよう)郡にある無人駅。

宿場町の景観である「川端風景」が有名です。

 

この町は、城下町としての歴史と、宿場町としての歴史の2つの顔を持っています。

江戸時代初期に利神城(りかんじょう)という城が築かれ、この地は城下町として整備されました。

しかし、一国一城令により、利神城は廃城となります。

利神城跡は現在も残っていますが、崖崩れの恐れがあるため登ることができないそうです。

 

その後は、姫路から鳥取へいたるルートである因幡街道(いなばかいどう)の途中にあったことから、宿場町として栄えました。

川端風景と言って、屋敷や蔵が川沿いに並んでいる風景は、現在残っている宿場町の中でも珍しいものだと思います。

 

 

道の駅「ひらふく」

平福駅で降りたら次に電車が来るのは約1時間~2時間後です。

たっぷり時間があるので、道の駅で休憩しましょう

道の駅と言いますが、駅からまっすぐ徒歩5分ほど行けばすぐあります。

地元でとれた野菜やお土産が売っています。

利神城跡を見ることができるちょっとした展望台もあります。

 

 

 

宮本武蔵駅

岡山県美作(みまさか)市にある無人駅。

ここは、宮本武蔵生誕の地とされています。

駅では大きな宮本武蔵の絵が出迎えたくれます。

 

宮本武蔵は江戸時代に生きた剣豪。

彼は武将ではなく、言うとすれば芸術家です。

当時は、剣で戦うことが見世物になっていた時代だったのです。

しかもその剣は本物の剣で、見世物といえども命懸けです。

今では考えられないですが、それがスポーツとなったのが現在の剣道。

彼はそんな命懸けの剣術を極めた一人でした。

 

宮本武蔵駅の周辺には「あばれたけぞう」と書かれた看板が至る所にあります。

「たけぞう」とは武蔵の幼少期の呼び名だそうです。

 

 

讃甘(さのも)神社

武蔵が二刀流を編み出すきっかけがここにはあったと言われています。

この神社の宮司が太鼓を叩いていたのを見た武蔵。

太鼓のバチさばきから二刀流を思いついたんだそうです。

 

 

宮本武蔵生家跡

武蔵が生まれ育った家の跡地には、別の家が建っています。

現在は人が住んでいるため、外から見るだけです。

かつての家は火災で焼失してしまったそうですが、大黒柱だけは昔と同じ位置にあるそうです。

 

 

 

恋山形駅

鳥取県八頭町にある無人駅。

恋が叶う駅として、駅全体がピンク色に塗られています。

インスタ映えスポットらしく、駅舎にはハートの模様や絵馬をかける場所があります。

無人駅なので自動販売機で絵馬を買うことができます。

 

 

恋ポスト

駅を降りるとすぐに恋ポストというピンク色のポストがあります。

ここに手紙を入れると、ハート形の限定印が押されて届けられるそうです。

 

 

ちなみに、この駅で降りてしまうと、次の電車までまた1~2時間ほど時間ができてしまいます。

しかし、駅を出ると周りはお店などは何にもありません。

では、どうすればよいか。

 

智頭急行は、土日限定で恋山形駅に25分間だけ停車する電車を1日1本走らせています。

それを狙っていきましょう!(逆に言えばそれしかないです!)

25分もあれば、駅を見るのにはちょうど良いと思います。

通過する特急を見ることもできます。

 

 

 

智頭駅

智頭急行の終点。鳥取県八頭町にある駅。

こちらも平福と同様、宿場町です。

駅から10分ほど歩くと宿場町を見ることができます。

 

 

 

帰りはスーパーはくとで!

智頭急行では1日乗り放題きっぷを発売しています。

大人1200円で、智頭急行普通列車に乗り放題です。

そして、さらに430円の特急料金を追加で払えば、智頭急行区間だけスーパーはくとに乗ることができます

スーパーはくと智頭急行を経由してJR線に乗り入れますが、このきっぷは上郡駅智頭駅智頭急行区間のみ有効なのでそれまでしか乗れません。)

普通列車で端から端まで行くと約1時間30分かかりますが、スーパーはくとでは約30分で行けます。

ですので、往復のうちの片方は特急を利用することをおススメします!

 

 

 

 今回紹介した駅以外にもたくさん駅がありますので、ぜひ魅力的な駅を発見してみてください!

 お読みくださり、ありがとうございました!

 

イオンタウン茨木太田の歩き方

イオンタウン茨木太田のご紹介です。

「いばらきおおだ」と読みます。

「いばらぎおおた」ではありません。

 

イオンモールが遠くから買い物に来るお客さんをターゲットにしているのに対して、イオンタウンは地元の方々を対象とした中規模のショッピングセンターです。

この茨木太田は、2021年3月27日オープンと言うわけで、出来立てほやほやです!

周りにはマンションや大学があり、地元の方向けのモールという感じです。

 

〈目次〉

 

 

食品売り場が充実

食料品はスーパーの他に、肉屋、魚屋、八百屋といった専門店コーナーがあります。

売り場がきれいで見やすいです。

 

 

服が安い!あかのれん

あかのれん」という服屋さんがあります。

男女全年齢の服を総合的に取り扱っていて、安いです。

試着室は3つあり、自由に使うことができます。

わかりやすく言うと、「しまむら」のような雰囲気です。

 

 

ユニクロの前にスタバの看板!?

1階に大きなユニクロがあります。

そして、その入り口の上を見ると、なぜかスターバックスコーヒーの看板が。

しかし、目の前には確かにユニクロがあります。

なぜ?

 

実は、ユニクロの店内を通り抜けた先にスタバがあります。

このスタバは外側からも入ることができるようになっていますが、イオンタウンの中から行こうとすると、ユニクロを通らないと行けない造りになっています。

 

 

専門店

家電量販店:コジマ×ビックカメラ

書店:ふたば書店

100均:ダイソー

300均:スリーコインズプラス

雑貨屋:なし

楽器屋:なし

スポーツ用品店:なし

靴屋ABCマート

家具屋:ニトリエクスプレス

ゲーセン:なし

映画館:なし

 

・こちらのふたば書店は本屋と文房具などを販売する雑貨屋が併設された形式になっています。

 

3COINS+plusはプラスというだけあって、面積も一般的なスリコの2倍ほどあります。品ぞろえがよいです。

 

・若者向けの服屋さんはありません。

 

ウェルシアが食料品売り場の隣、入ってすぐにあります。

店内はモールの中というよりは独立したドラッグストアのような感じで広くなっています。

 

・病院子供のスクールスマホ修理専門店などが、モール内の1画を占めています。

 

 

最先端の駐車システム

ここの駐車場、駐車券がない駐車場なんです。

ナンバープレートで判別されています。

駐車券がないため戸惑うかと思いますが、機械に自分の車のナンバーを入力して精算するというシステムでした。

 

最初の90分無料で、残りは1000円の買い物でさらに60分無料になります。

1000円以上の買い物をした店で券をもらい、それを精算時に挿入することで無料が適用されます。

 

 

様々なショッピングモールを巡っている私が評価が高いと思った点

3COINS+plus

理由:品ぞろえの良さ。

あかのれん

理由:そもそも珍しい。

駐車システム

理由:最初は難しいが、出庫がスムーズになり混雑が緩和される。

 

 

全体的に安くて良い店がそろっていて、地元にあったら便利だなと思うショッピングセンターでした。

 

 

彦根は江戸時代のターミナル駅!?彦根城の歴史が誰でもわかる!

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彦根城はなぜ有名なのか知っていますか?

姫路城のように白いわけでもないし、

松本城のように黒いわけでもない。

 

ひこにゃんのおかげ?

それもあるかもしれませんね笑

 

でも実は、彦根城はめっっっっっっちゃ貴重なお城なんです。

 

日本国内には約200の城がありますが(厳密に城跡などを入れるともっとあります。)そのほとんどが復元されたもので、江戸時代から現在まで天守閣がずっと保存されているお城は12基しかありません。(現存12天守といいます。)

そして、彦根城はその現存12天守の1つなのです。

だからすごく貴重なお城です。

 

そんな彦根城についてご紹介していきます。

 

 

 

交通の要衝・彦根

江戸時代に電車や車はないため、人々は徒歩や籠、馬に乗って移動するわけですが、そのためにも道はありました。

その中でも、彦根では重要な道が交差しており、この場所はいわば乗換駅のような役割を持っていました。

 

彦根には次のような交通手段が通っていました。

  1. 中山道(なかせんどう)・・・東京(当時は江戸)から長野や岐阜を通って京都へいたる道。
  2. 北国街道(ほっこくがいどう)・・・京阪神から琵琶湖の東側を通り、北陸や新潟までいたる道。
  3. 彦根港(ひこねこう)・・・琵琶湖の水運が利用されていた時代に栄えた港。

 

これらの道や港が集まる場所であり、まるでターミナル駅のようですね。

これだけでも彦根が非常に重要な都市であったことが分かると思います。

さらに、水陸両方の観点から、東と西を結ぶ地点としてもとても優秀でした。

このような場所であったため、武士たちもみんな彦根を自分のものにしたい!と思っていました。

そして、お城はそのような場所に立ちます。

 

 

井伊直継(いいなおつぐ)

江戸時代、近江彦根藩(当時の彦根市)は井伊家(いいけ)という家が治めていました。

井伊家がなぜこれほどの権力を持っていたのか。

それは、簡単に言うと戦で功績をあげて徳川家康に気に入られていたからです。

当時、天下を治めていた徳川家康から彦根を任せられていました。

彦根城は、関ヶ原の戦いの後、井伊直継の代になって完成しました。

 

 

井伊直弼(いいなおすけ)

この名前は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

近江彦根藩の第15代藩主。

彼は大老という将軍の次に偉い役職に就きました。

また、日米修好通商条約を結んだことでも有名です。

 

そんな彼が青春時代を過ごしたのが彦根城のすぐそばにある家です。

埋木舎(うもれぎのや)と言われています。(今もあります。)

ここで和歌などを詠んで文学に励んでいたそうです。

 

 

彦根城天守

江戸時代から保存され、現在も中を見学することができます。

3階建てで、彦根市琵琶湖を展望することができます。

湖からの風がびゅうびゅう吹いていてなんだか迫力があります。

こんな城、なかなかないです。

 

反対側には山々が見えます。

ひときわ目立つポコッとした形の山が佐和山(さわやま)です。

そこにはかつて、佐和山城という城がありました。

この城には石田三成(いしだみつなり)が住んでいましたが、関ヶ原の戦いで負けたために追い出されてしまいました。

その後、そこに入ったのが井伊直政(いいなおまさ)です。

しかし、皆さんはいきなり地元の市長が変わったらどう思いますか?

なんか嫌ですよね。

だから井伊直政はそのまま城に入ることを辞めて、別の場所に城を立てることを考えます。

それが彦根城です。

 

佐和山城は残念ながら完全にまっさらな状態になってしまいましたが、一部の石垣などが彦根城に運ばれて使われています。

 

ちなみに、彦根城天守閣も大津城という別の城から移築したものだそうです。

リサイクル城ですね。

 

 

玄宮園(げんきゅうえん)

 彦根城の横にある庭園です。

お城の横にはよく庭園があります。(金沢城兼六園岡山城と後楽園など)

大名の趣味、あるいはステータスだったのでしょう。

 

玄宮園は4代目藩主の井伊直興(いいなおおき)が作りました。

めちゃめちゃ広いってわけではないですが、真ん中に大きな池があり広々としているように感じられます

現代で言えば、鏡張りの部屋にして広く見せるようなものでしょうか。

また、小さな橋がたくさんかけられているので、渡るのが楽しいです。

橋越しに彦根城を見上げると、インスタ映えもしますよ。

 

 

大隈重信のおかげ!?

 最初にも言いましたが、現存している天守閣は12基しかありません。

では、彦根城がなぜ現在まで残っているのか。

 

明治時代になると武士による支配は終わり、その象徴であったお城も邪魔もの扱いされるようになりました。

明治6年廃城令という「お城を廃棄しろ!」という指令が明治政府から出されました。

ここでほとんどのお城は取り壊されました。

しかし、当時の議員であった大隈重信(おおくましげのぶ)が、明治天皇彦根城の保存を申し出たと言われています。

その結果、特例で彦根城は保存が決まったそうです。

 

 

 アクセス・料金

JR 彦根駅からは徒歩で20分ほどかかります。

駅でレンタサイクルを借りて行くことをおすすめします。

二の丸駐車場の近くに無料の駐輪場があります。

 

料金は城と玄宮園合わせて800円です。

最初は少し高めだと思いましたが、十分に価値があります。

 

入場ゲートをくぐると最初に50段ほど階段がありますが、それを登ればすぐに天守です!

 琵琶湖ビューを楽しんで下さい!

 

 

 

 お読みいただきありがとうございました。

四国フリーきっぷを活かしたい

四国に行きたい!そんな願いを手軽に叶える切符があります。

JR四国が発売している「四国フリーきっぷ」です!

このきっぷは、四国内の特急含めた全てのJRに連続3日間乗れるというものです。

値段は16440円!

(詳しくはコチラ→四国フリーきっぷ |四国旅行 JR四国ツアー(駅コミ)

 

 

また、25歳以下の方であれば、「若者限定四国フリーきっぷ」というものもあり、こちらは条件が全く同じで9980円!

 

このきっぷを使うべき人はこんな人!

  • 四国の西側を攻めたい人!
  • 四国のいろんな県を回りたい人!
  • いろんな特急に乗ってみたい人!
  • ローカル路線にも乗ってみたい人!
  • (特に)25歳以下の人!

 

 

四国フリーきっぷを最も有効に使うには、特急でしか行けない場所に行くことが重要です。

四国には車でしか行きにくいような場所も多いため、このきっぷを使う際は電車で行きやすい場所、電車ならではの場所をセレクトすることがおすすめです。

ということで、、、。

 

四国で電車で訪れるべきスポット! 

 

1.下灘駅愛媛県

田舎の無人駅ですが、インスタ映えすると有名な観光スポットになりました。

海が近い駅して、非常に流行っています。

ポスターや映画のロケ地としても使われた場所です。

 

松山から約1時間普通列車しか通っていないようなところです。

また、電車の本数も少なく、2時間に1本程度

このような理由から車で訪れる人も多いそうですが、私はやはり駅は電車で訪れるから駅だと思うのです。

電車で松山方面から来て松山方面に戻る場合は、早朝か夕方に来るのが電車の接続的に良いと思います。

 

 

 

2.四万十川高知県

四万十川は四国最長の河川で、ダムがないことから「日本最後の清流」と言われています。

カヌーなどのアウトドアをイメージされる方が多いと思いますが、アウトドアはしない、見るだけでいいよ、と言う方には電車がおすすめです。

 

高知西側に予土線(よどせん)という路線があります。

車窓から蛇行している四万十川を見ることができます。

また、主に土日や夏休みなどはしまんトロッコという観光列車も走っています。

ロッコなので風に当たりながら景色を楽しむことができます。

 

見どころは沈下橋(ちんかばし)です。

沈む橋とはどういうことか。

この橋は、欄干がありません。

四万十川で洪水が起こった際に、流木などが引っかからないようにするためです。

そして、川が増水した時に沈んで見えなくなるから沈下橋です。

四万十川にはこのような橋がたくさんあります。

 

予土線を利用する場合は、宇和島駅から高知駅のルート、またはその逆を利用することになります。

途中、窪川駅という駅での乗り換えが必要になり、ここで1~2時間の待ち時間ができてしまいます。

フリーきっぷであれば、気軽に途中下車することができますね。

かと言って窪川駅は何があるんや!と思った方。

道の駅と自然があります。

時間を忘れて自然の中でゆっくりするのもまた旅らしいのではないでしょうか。

 

 

 

3.道後温泉愛媛県

道後温泉は電車でのアクセスが良いと言えます。

松山駅から道後温泉まではJRではなく伊予鉄道で行きます。

路面電車で25分、片道170円です!

 

道後温泉については別記事でまとめているので、こちらを是非ご覧ください! 

mall.hatenablog.com

 

 

 

4.今治城愛媛県

今治はどちらかと言うと、しまなみ海道があるということで自転車、広島方面から船、タオル美術館へは車、ということで電車で観光に訪れるにはあまり向いていないと思います。

ただ、今治市内の「せとうちバス」と併用することで、1か所だけおすすめの場所があります。

それが今治城です。

 

今治城は戦国時代の大名・藤堂高虎(とうどうたかとら)が建てた城で、現在のものは1980年に復元されたものです。

名古屋城松本城などにも見られる層塔型(そうとうがた)という造りが初めて取り入れられた城だそうです。

 

また、お堀が海水と繋がっていることも魅力の一つです。

お堀にサメが泳いでいることもあるそうです。

 

今治駅からバスで10分、片道200円です。

便数は10分に1本ぐらいの間隔で来ており便利です。

 

 

 

5.はりまや橋高知県

こちらはがっかりスポットとして有名な橋です。

たしかに全長10mほどで、橋というよりは町中にあるシンボルとして考えた方が良いですね。

だけど、よさこい節の一節にも出てくるこの橋、一度は見ておきたい!

高知駅から徒歩圏内にあるので、高知方面に訪れる場合はついでに行ってみましょう。

こういう場所こそ、乗り放題きっぷが本領を発揮します。

高知駅から徒歩10分ほど、道もまっすぐ歩くだけで到着することができるので、

旅の途中、電車に乗り疲れたというときに歩いてみるのはどうでしょうか。

 

 

 

6. リトルマーメイド(各駅)

パン屋さんです。

四国にしかないというわけではなく全国チェーンなのですが、

高松駅多度津駅坂出駅松山駅今治駅高知駅などJR四国の駅中になぜかよくあります。

 電車の旅で時間がないって時は乗り換えのついでにパッと買ってパンで腹ごしらえ!

おいしいです!

私のおススメは紫いもボールです!

 

 

 

 最後に

 今回は愛媛県高知県を中心に紹介しました。

もちろん、香川や徳島にも観光スポットはたくさんあります!

ただ、香川や徳島は比較的、特急を使わなくても訪れやすい場所にあります。

一方で、愛媛県を西へ行く予讃線香川から高知まで南下する土讃線というのは、普通では時間がかかり過ぎて現実的ではない区間であるため、フリーきっぷで特急を乗り倒して元を取りまくれます

そのため、フリーきっぷを使う場合は以上のような場所を訪れるのが最も良いと考えました。

 

誰かの旅の参考にでもなれば嬉しいです。

ありがとうございました。

 

 

【完全版】道後温泉の楽しみ方

愛媛県にある有名な温泉地・道後温泉

有馬温泉兵庫県)、白浜温泉(和歌山県)とともに日本三古湯と呼ばれています。

その歴史は相当古く、聖徳太子も来たと言われています。

夏目漱石が書いた小説「坊っちゃんに登場することでも有名です。

観光地としてにぎわっており、温泉に入らなくても昔ながらの街並み食べ歩きを楽しむことができます。

今日はこの道後温泉の楽しみ方をご紹介します!

 

 

 

アクセス

まずは道後温泉の行き方です。

道後温泉松山市にあります。

JR松山駅から路面電車に乗って向かいます。

伊予鉄道市内電車(片道170円)で約25分かけて向かいましょう!

 

 

坊っちゃんラクリ時計

まず駅を降りてすぐの人気スポット。

1時間ごとに坊っちゃんの登場人物が出てきてせりあがる時計です。(時期によっては30分に1回)

1994年に道後温泉100周年を記念して作られたものです。

横に足湯もあります。

 

 

道後ハイカラ通り

イカラとは、明治時代に流行した言葉で、西洋風の服装や生活様式をまねすること。

この商店街はそんな明治の雰囲気を今に伝えることを目標としています。

言うならば道後温泉お土産アーケードです。

清水寺で言えば産寧坂のような存在です。(道後ハイカラ通りには坂はありません。)

 

雰囲気はというと非常に活気がある商店街で、温泉地という感じがします。

食べ歩きをしている人や、人力車に乗る人、浴衣を着て歩く人。

 

中でも商店街の入り口すぐにあるミカンジュースのお店「10FACTORY」は大変にぎわっていました。

いろいろな種類のミカンジュースがあるのですが、1本5~600円するので私は手が出ませんでした。

 

また、坊ちゃん団子のお店は3つ確認できました。(私調べ)

坊ちゃん団子とはあんこで餅を包んだもので、三食団子になっています。

小説の中で坊っちゃんが団子を食べるシーンがあったため、それにあやかって名付けられたのだと思います。

私は「巴堂」というお店で食べました。

価格はどこも同じようなものだったので、有名人が来た写真(信頼の証)がいっぱいあったところを選びました。

 

他にも、「瀬戸内銘菓ポエムの店」や「一六タルトの本店」などもありました。

そうこう歩いているうちに本館が近付いてきます。

 

 

約100年の歴史!道後温泉本館

ここが道後温泉のメインスポットと言える場所です。

大人420円で入浴することができます。

そして道後温泉の本当の楽しみ方は休憩室も合わせて利用することだそうです。

(2021年3月現在はコロナで休憩室は使えません。)

 

この温泉の凄いところは、重要文化財に指定されていながら、現在もなお営業を続けているところです。

重要文化財に選ばれているものは主に神社やお城、邸宅など、かつて使われていたという場所が多い中で、現在もその時代と同じ目的で利用されているというのは、大変珍しい例だと思います。

本館は明治27年に建てられ、その後何度も改築を繰り返して現在も使われています。

道後温泉」という看板は昭和に作られたもので、それが掛けられた建物である玄関棟は大正時代に作られたものです。

2021年3月現在は保存工事を行っており、一部見られない場所があります。

 

 

道後温泉別館 飛鳥之温泉(あすかのゆ)

本館があるなら、別館もあります。

こちらは2017年にできた新参者で歴史はありません。

が、見た目は飛鳥時代の建築様式を取り入れていて、見ごたえがあります。

これは、聖徳太子道後温泉を訪れたと言われていることから、太子が生きた飛鳥時代をイメージしているそうです。

 

 

【コラム】「坊つちやん」読んでないんだけど!って人のために

夏目漱石1906年に発表した小説。

こんな昔の小説、読んでないという人の方が多いと思います。

(私は道後に行くに当たって読みました。)

ただ、100年以上前に書かれた作品が今も名前を知られているというのはすごいことですよね。

そんなに面白いのか!ということになります。

どんなお話かと言いますと、「主人公の坊ちゃんが江戸から松山にきて中学校の教師をやる」という話です。

でも別に学園モノというわけでは全くなく、江戸っ子の坊ちゃんが田舎での暮らしや人間関係に苦労する様子が描かれます。

また、マドンナと呼ばれている女性が登場します。

道後温泉にも「マドンナ」の名を冠した施設がいくつかあると思います。

ここで注意したいのは、マドンナというのは坊ちゃんの恋人ではなく、同僚の恋人であるということです。

坊っちゃんが恋をするというわけではありませんが、このマドンナを巡って話が大きく動きます

 

気になった方は書店で300円程度で文庫本を買えるので、読んでみてはいかかでしょうか。170ページくらいで、すぐ読み終われます。

読書感想文みたいになってすみません。

 

では道後温泉に戻ります。

 

道後温泉を見降ろせる!空の散歩道

道後温泉のすぐ横にある遊歩道を少し上がると、展望足湯があります。

無料です。(タオルを持っていくのを忘れずに。)

 

上から道後温泉本館を見ると、てっぺんに白鷺がいます。

これに関係しているのが、「白鷺の伝説」です。

かつて、片足を痛めた白鷺が道後の地に飛んできて、湧き湯に足を浸すとその傷が癒えたのです。

道後温泉はこの白鷺によって発見されたと言われています。

そのため、道後温泉では至る所に白鷺を見つけることができます。

ぜひ、探してみてください。

 

 

 最後は宇和島名物の鯛めしで!

宇和島鯛めしとは簡単に言うと「鯛が入った高級な玉子掛けご飯」です。

自分で卵を溶いて鯛や海藻をダシに入れ、ご飯にぶっ掛けて食べます。

そりゃうまいです。

 

愛媛県の西側には宇和島という町があり、そこに面した海を宇和海と言います。

その宇和海の海岸はリアス式海岸であり、鯛の養殖に適しているのだそうです。

そのため、宇和島の鯛の生産量は日本一!らしいです。

だから鯛めしというのが宇和島の郷土料理になっているのですね。

 

この鯛めしを提供している愛媛県のローカルチェーン店があります。

「かどや」です。

「地元のチェーン店はうまい」の法則により、ここが良いだろうと判断。

道後温泉の近くにも2つの店舗がありました。

宇和島鯛めし1600円。良かったです。

 

 

おわりに

やはり道後ハイカラ横丁のおかげで、かなりにぎわっている温泉地という印象を受けました。

観光するポイントもたくさんあり、温泉に入らなくても飽きることなく楽しむことができます。

夕暮れ時もきれいです。

 

最後に温泉地あるあるを言って締めます。

 

 

 

温泉地あるある言いたい~

 

温泉地あるある言いたい~

 

温泉地のあるある言いたい~

 

温泉地のあるあるが言いたい~

 

温泉地あるあるが言いたい~

 

温泉地あるある言いたい~

 

 

温泉地にはトトロのお店がある!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!!!

 

 

【桜島の成り立ち】鹿児島県の真ん中はなぜへこんでいるのか

桜島は鹿児島のシンボル的存在。

だけど、関西人からしたら桜島って島なん?山なん?ってよく分かりませんよね。

今日はそこんところを地形的観点からハッキリさせていきます!

 

桜島とは

鹿児島県の真ん中にポツリと浮いてる桜島

島でしょうか。

しかしよく見ると、東側で九州本土と繋がっています

 

そして桜島には、北岳南岳という二つの火山があります。

これらの火山は活火山で、小規模な噴火は日常的に起こっているそうです。

大規模なものは昭和噴火と呼ばれる1946年に起こったものが最後です。

 

この桜島には普通に人が住んでいます。

ファミマやローソンも、学校もあります。

小規模な噴火ではそれほど驚きません。

風が強い日は火山灰が入ってくるから窓を閉める、ぐらいだそうです。

 

 

カルデラ

カルデラとは、火山が噴火した後にできる窪地のことです。

火山が噴火して火山噴出物を吐き出すと、噴火口の部分だけが落ち込むという仕組みです。

 

また、これによって出来た噴火口の周りの高まりを外輪山と呼びます。

 

日本では、九州中南部カルデラ群があります。

熊本県阿蘇山カルデラは非常に有名ですが、鹿児島にもこれと同じようなカルデラが多数存在します。

 

 

錦江湾(きんこうわん)

鹿児島の中央にある湾のことです。

鹿児島湾とも呼ばれます。

 

錦江湾の奥にはかつて巨大な火山があったとされています。

現在の桜島よりもさらに奥です。

そしてこの火山が約29000年前に大噴火を起こしました。

 

火山の内部から大量のマグマが噴出し、空になった火山は崩れていき陥没します。

そしてできたのが、姶良(あいら)カルデラです。

このカルデラに水が入り込んで、大きな湾が形成されました。

錦江湾の誕生です。

 

噴火の際に噴出したマグマは、火砕流となり鹿児島県の大部分を埋め尽くしました。

これが冷え固まったものがシラス台地です。

 

 

桜島の誕生

 その約3000年後、桜島が噴火活動を始めました。

 

この桜島姶良カルデラの内部にあるのでしょうか?

実は桜島はこの姶良カルデラの外輪山になっています。

 つまり、姶良カルデラの地下にあるマグマが、少し南側の桜島で噴出したと考えられています。

 

しかし、当時の桜島は九州とは繋がっておらず、まさに島でした。

 

 

大正噴火

 大正時代の1914年、桜島で爆発的な大噴火が起こりました。

この時の火山灰は東北地方でも観測されています。

 

桜島からは溶岩が流れ出し、それが桜島のすぐ東側にある大隅半島まで流れました

これによって、桜島と九州本土が繋がったのです。

 

 

 

 桜島へのアクセス

鹿児島市街地、新幹線の鹿児島中央駅はすべて桜島の西側にあります。

そのため、桜島との間には錦江湾があり、船で渡る必要があります。

桜島フェリーは200円、約15分で本土と桜島を結びます。

普通に大きな客船で「これが200円で乗れるのか!」とビックリしました。

 

宮崎方面から車で来る方なら、東側から車で渡ることもできます。

 

 

島内の観光

島内は車で観光することもできますが、観光バスが2種類出ています。

どちらも桜島フェリーのターミナルと直結しています。

 

一つはサクラジマアイランドビューというバスです。

このバスは桜島西部を小さく一周するバスです。

長渕剛の叫びの肖像などを訪れることができます。

 

もう一つは市営定期観光バスです。

こちらはバスガイド付きのツアー形式のものです。

桜島全体をグルりと一周して帰ってきます。

様々な展望スポット黒神埋没鳥居(こくじんまいぼつとりい)を見ることができます。

桜島の名産である桜島大根小みかんが育っている畑もバスから見ることができます。

 

 

さいごに

桜島はもともと島であり、それが陸続きになったものだったのですね。

広辞苑によると島は「周囲が水によって囲まれた小陸地」らしいので、現在の桜島は島ではないですね!

 

晴れた日にぜひ、訪れてみてください!

 

 

熊本城 加藤神社から見るか 市役所から見るか

熊本城は日本三名城に選ばれるほど有名な城です。
現在は2016年の熊本地震による被害の復旧工事中ですが、その様子も一般公開されています。
この工事は2021年4月に完了し、天守閣まで登れるようになる予定だそうです。
今日はこの熊本城の歴史・観光情報ついてご紹介します。

 

 

 

 

 加藤清正(かとうきよまさ)

熊本城に行く上で必ず知っておきたいのがこの人物です。

加藤清正は江戸時代の武将で、若いときから豊臣秀吉に仕えていました。

清正は秀吉軍の武将として、戦では功績をあげています。

また築城の名手としても知られ、熊本城のほかに名古屋城の石垣なども手掛けているそうです。

 

秀吉の没後は徳川家康方につき、家康から肥後国(現在の熊本県を治めるように命じられます。

そして清正は熊本城を築城し、肥後隈本藩(ひごくまもとはん)の初代藩主として肥後国を治めていきました。

 

しかしその後、二代目藩主となった息子の加藤忠広(かとうただひろ)は身分を落とされ、加藤家の統治は二代で終わります。

 

 

 

細川忠利(ほそかわただとし)

その後、熊本の地を治めていくのが細川忠利です。

細川忠利はもともと小倉藩(こくらはん)(現在の福岡県)を治めていた大名で、1632年から熊本城に入ります。

彼は剣豪・宮本武蔵(みやもとむさし)を熊本に招待し、熊本城の付近に住まわせました。

そのため、この地は宮本武蔵が晩年を過ごした土地でもあります。

 

 

 

武者返し

 熊本城といえば、この武者返しです。

熊本城の石垣は、裾の方が緩やかで上に登るほど勾配が急になっていきます。

敵の武者が、初めは登りやすそうに見えても最後は急すぎて登り切れないことから「武者返し」と呼ばれています。

 

この石垣は敵から城を守るのに非常に優れていました。

しかし、この石垣のすごいところはそれだけではありません。

 

熊本城が立っている土地は茶臼山(ちゃうすやま)という小高い山の上です。

この茶臼山の地質は溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)と言って、火山からの噴出物が冷え固まってできたものです。

この岩石は比較的柔らかいという特徴を持っています。

そのため、その上に作られる石垣は崩れにくいように裾を広くしています。

地面に面している面積を広げれば、その分上からの重力を分散させることができるわけです。

 

 

 

加藤神社から見る

 現在の熊本城は見学用のルートが設置されています。

そのルートから天守閣を眺めることもできますが、私がより良いアングルだと感じたのは加藤神社から見たものです。

 

加藤神社とはその名の通り、加藤清正をまつった神社です。

熊本城の入城門からは、熊本城に対して真裏に位置しており、少し行きにくい印象もありました。徒歩10分程度です。

 

しかし、ここからは現在建設中の天守閣を、周りに組み立てられた足場とともに見ることができます。

これは今しか見ることができないものだと思うのでぜひ見てみてほしいです。

 

 

 

熊本市役所から見る

これは隠れた絶景スポットかもしれませんが、熊本城のすぐ前にある熊本市役所の展望台がだれでも無料で利用できます

14階ですのでめっちゃ高いわけではないのですが、熊本城の広大な敷地のほぼ全体をみることができます。

周りに高い建物もあまりなかったので、熊本城を見下ろすことができるのはここだけではないでしょうか。

 

 

 

料金・アクセス

 入場料は大人500円

加藤家と細川家の家紋が浮き出ている少し豪華な入場券がもらえます。

 

アクセスはJR熊本駅から市電で約20分。

「熊本城・市役所前」電停で降りてすぐです。

 

 

 

最後に

見学ルートからは崩れ落ちた石垣など、熊本城の痛々しい姿も見られました。

それでもなお、上のやぐらを支えている石垣を見て、昔の建築技術の高さを実感できます。

今しか見られない姿をぜひ。

私は天守閣が完成してからもう一度訪れたいと思います。