近畿コンシェルジュ

主に関西の観光情報を特集しています。モットーは安く、効率よく、です。

MENU

金沢の歴史を学びながら観光

石川県金沢市は日本人や海外からも人気の観光名所です。

観光地が集中しているため、非常に観光がしやすいことも魅力です。

金沢市は江戸時代から非常に栄えていた都市であり、近年は北陸新幹線の開通により注目を集めています。

そんな金沢を観光する前に知っておきたい歴史と観光情報をご紹介します。

 

 

 

観光にはバスがおすすめ!

どこのサイトにも書いていると思いますが、金沢はほとんどの人がバスで観光します。

この他にレンタサイクルもあります。

が、バスの方がおすすめです。

その理由は

 

①便数が多いこと

金沢周遊バス兼六園シャトル北鉄(北陸鉄道)バスなど複数の種類のバスが走っており、15分に1本以上は来ます。

北鉄バスは行き先が少しややこしいため、分からなければ金沢周遊バスか兼六園シャトルに乗ればよいと思います。

兼六園シャトルは現在は運休をしています。8/25現在)

金沢は市内を一周して観光することができるので、バスに乗るときは右回りか左回りのどっちに乗るかは注意が必要です。

 

②周遊パスが安いこと

600円で上に挙げたすべてのバスに乗り放題です。

ちなみにレンタサイクルは1日1500円です。

 

③楽なこと

金沢市内はそんなに急な坂などはありませんが、意外と起伏はあります。

 

 

私のおススメは左回りルートです。

その場合の観光ルートは主に以下のようになるかと思います。

 

金沢駅→近江町市場(昼食)→香林坊(長町武家屋敷跡を観光)→21世紀美術館兼六園金沢城(隣にある)→ひがし茶屋街(夜はお店は閉まっているかも)→金沢駅

 

 

 

加賀100万石(ごく)の時代

江戸時代、現在の金沢は加賀藩という藩に含まれていました。

藩とは大名が治める地域の区切りのことで、今でいう県のようなものですね。

加賀藩前田家によって治められていました。

初代の藩主は前田利家です。

彼は豊臣秀吉に仕えた武将で、五大老という非常に位の高い役職にも就いていました。

 

1石(こく)とは1年間に食べるお米の平均の量を表しているのだそうです。

よって石はそれだけのお米がとれる面積を表すこともあり、加賀100万石と呼ばれる加賀藩が非常に大きい領地を持っていたことが分かります。

 

 

 

金沢城

現在は金沢城天守閣は焼けてなくなってしまっていますが、周辺の建造物は改修などが施されていて見ることができます。

これらは現在、金沢城公園として整備されています。

 

金沢城はもともとは金沢御堂(かなざわみどう)というお寺でした。

このお寺は加賀の一向一揆で拠点として使われていたものだそうです。

そして、この御堂が攻め落とされた後に作られたのが金沢城です。

その後、前田家の政策により金沢周辺は金沢城の城下町として栄えます。

つまり、金沢繁栄の中心が金沢城だったというわけです。

 

しかし、金沢城は落雷や火災により何度も天守閣が消失しています。

この結果、金沢周辺には防火の目的で用水が引かれるようになりました。

市内に用水路がたくさんあるのはこのためです。

 

 

 

兼六園

兼六園日本三名園に選ばれている大名庭園です。

大名が優雅に楽しむための庭です。

1676年に前田綱紀(つなのり)が庭をつくったことから代々、前田家藩主によって造られてきました。

 

兼六園とは六つを兼ねる園という字をしていますがどういう意味なのでしょうか。

この庭園は「六勝」を全て兼ね備えている、ということなのです。

では「六勝」とは

 

宏大(そうだい)」・・・広々としていて開放的であること。

幽邃(ゆうすい)」・・・静かで奥深いこと。

 

人力(じんりょく)」・・・人の手が加わっていること。

蒼古(そうこ)」・・・自然のままであること。

 

水泉(すいせん)」・・・水があること。

眺望(ちょうぼう)」・・・見晴らしがよいこと。

 

これら(それぞれ赤と青の対)は相反する概念であるため、普通は同時に達成することができないものです。

兼六園内ではこれらの6つを全て感じることができます。

 

水泉と眺望はなぜ対になるのか。

水は低地を流れますよね。

それに対して見晴らしがよいのは高いところだからです。

兼六園は台地上に位置していることから見晴らしがよく、また市内にめぐらされた用水から水を引き上げてくることができるのです。

 

観光の際は、これらの六勝を意識しながら回ってみてください。

 

 

園内で最も大きい池は霞ヶ池(かすみがいけ)と言います。

兼六園と言えば、というあの風景もこの池です。

 

もう一つ、その下に瓢池(ひさごいけ)という池があります。

この池の辺りは前田綱紀が初めに作った蓮池庭(れんちてい)があった場所、つまり兼六園はこの池の辺りからどんどん広げられていったということです。

当時の蓮池庭のほとんどは消失してしまっているようです。

 

 

 

長町武家屋敷(ながまちぶけやしき)

江戸時代の武士が住んでいた地域です。

城下町ならではの風景を見ることができます。

敵が侵入してきたときに遠くを見渡せないようにするために、道が意図的に曲げられています。

また、道に沿って用水も続いており、現在も勢いよく水が流れています。

 

 片町という金沢市一番の繁華街から少し道を入ったところにあります。

意外と車がよく通るので、観光の際はお気を付けを。

 

 

 

最後に

金沢では江戸時代からの歴史的に重要な建築物などを見ることができます。

その一方で、駅前のおもてなしドーム21世紀美術館など近代的な文化にも触れることができます。

また観光地が集中しているので、一日でだいたいは回り切ることができます。

 

新幹線やサンダーバードなどアクセスも良く、遠いようで近い金沢。

ぜひ行ってみてください!