金沢にある神秘的な神社 尾山神社とは!?
尾山神社は金沢にある神社で、観光スポットにもなっています。
〈目次〉
尾山神社とは
この神社は、加賀藩(石川県)を治めていた前田家の初代・前田利家(としいえ)と妻のまつが祀られています。
前田家2代目の前田利長(としなが)が利家を神として祀ろうとしたことがきっかけで作られました。
徳川幕府に隠れてこっそりと作られた
尾山神社内には洋風の建築が見られます。
しかし、前田利長が生きた時代は江戸時代初期、海外の文明はまだ入ってきていません。
これはなぜでしょうか。
実は、現在の尾山神社は明治時代に新しく作られたものなのです。
では、利長が作ったかつての尾山神社はどこにあったかと言うと、富山県です。
前田利家は外様大名(とざまだいみょう)と言って、どちらかと言うと家康と敵対する身分でした。
そのため、利長は利家を祀ろうとしたときに、大々的に神社を作ることができなかったのです。
家康にバレないようにこっそりと富山県の氷見市にある卯辰八幡宮(うたつはちまんぐう)に祀りました。
明治時代になると、前田家の子孫である加賀藩の藩士たちが、金沢に改めて前田利家を祀ります。
これが尾山神社です。
加賀藩主の家として使われていた金谷御殿(かなやごてん)という建物の跡地に建てられました。
色鮮やかなギヤマンが使われた神門(しんもん)
尾山神社の入り口にある神門は明治時代に作られたものです。
当時はまさに文明開化の時代で、洋風建築をまねて作るのが流行っていました。
この神門は、和風、洋風、さらに中国風の建築様式を取り入れた非常に珍しい造りをしています。
門の最上階にはステンドグラスのようにガラスが切ってはめ込まれ(ギヤマンと言います)、夜になると中が光ります。
この灯りは明治時代、灯台の役割を果たし、船からの目印となっていたそうです。
また、門の上には避雷針が付いており、これは日本最古の避雷針だそうです。
神門のライトアップ
夜の時間帯のライトアップが特にきれいなのでおススメです。
日没から22時までライトアップされているそうです。
尾山神社の名前の由来
尾山とは金沢の昔の呼び方です。
現在でも、尾山神社の周辺の地域には尾山町と言う地名が残っています。
アクセス・所要時間
城下まち金沢周遊バス、またはJR西日本バスに乗って、「南町・尾山神社」で下車。
そこから徒歩3分です。
中には無料で入ることができてそれほど大きくもないので、歴史マニアでもなければ10分で見終わるところだと思います。
ただ、神門は一見の価値ありですので、ぜひ訪れてみてください。
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