三種の神器がまつられている神社 熱田神宮とは
〈目次〉
アクセス
熱田神宮の最寄り駅は、名古屋鉄道(名鉄)の「神宮前駅」です。
名鉄名古屋本線で「名鉄名古屋駅」から「神宮前駅」までは6分、230円です。
もう一つ、JRの「熱田駅」が近くにあります。
JR東海道本線で「名古屋駅」から「熱田駅」までは8分、190円です。
どちらでもアクセス可能なので、私は行きと帰りで別々の鉄道を利用しました。
熱田神宮とは
日本国内でもっとも格式高い位の神社には「神宮」という名がつけられます。
熱田神宮もその一つです。
では、なぜ位が高いのか。
それは、三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)という刀が祀られているからです。
三種の神器
三種の神器とは、日本で天皇が代々受け継いできた宝物のことです。
日本神話にも登場します。
三種の神器は、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)の他に、八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のことを言います。
八咫鏡(やたのかがみ)は伊勢神宮に、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居に、そして草薙神剣が熱田神宮にあります。
この並びからも、熱田神宮の格式の高さがわかります。
草薙神剣は、日本神話の中では須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したときに、八岐大蛇の尾から出てきたとされています。
その後、須佐之男命は、これを天照大神(アマテラスオオミカミ)に献上しました。
この剣は様々な経緯を経て尾張国(現在の愛知県)で祭られることとなり、これが熱田神宮の起源となりました。
熱田神宮の宝物殿(ほうもつでん)
熱田神宮の境内には、国宝や重要文化財を展示している施設があります。
拝観料は大人300円、中学生までが150円です。
この施設の自慢は、刀剣の展示です。
草薙神剣が収められている神社というだけあって、幅広い層から名刀が集まってくるそうです。
刀好きの方は必見のスポットであると思います。
こころの小径(こみち)
境内の散策スポットとして「こころの小径」があります。
木陰をゆったりと散歩することができます。
パワースポットらしきものも多く見られます。
伊勢神宮ほどの賑わいはない。
伊勢神宮と同じぐらい格式が高いのに、なぜ知名度はそれより劣るのか。
私は、周辺の賑わい方の違いが大きな要因になっていると思います。
伊勢神宮は古くから「お伊勢参り」と言われるように観光地としての側面を持っていました。
そのため、周辺には「おかげ横丁」などの土産もの屋が立ち並び、メディアなどにもたびたび取り上げられます。
一方で、熱田神宮の周辺はほとんど観光地化されていません。
道路の対岸にある商店街はそれほど活気があるようには見えませんでした。
同じような性質の神社であるのに、観光の仕方が異なるのは面白いことです。
あえて語弊を恐れずに言うならば、友達と行くなら伊勢神宮、一人で行くなら熱田神宮といったような雰囲気です。
最後に、この地には三種の神器が収められているという言い伝えからも、歴史的に重要とされてきた場所です。
そのような意味で、私は一度は訪れておくべきスポットだと思います。