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【桜島の成り立ち】鹿児島県の真ん中はなぜへこんでいるのか

桜島は鹿児島のシンボル的存在。

だけど、関西人からしたら桜島って島なん?山なん?ってよく分かりませんよね。

今日はそこんところを地形的観点からハッキリさせていきます!

 

桜島とは

鹿児島県の真ん中にポツリと浮いてる桜島

島でしょうか。

しかしよく見ると、東側で九州本土と繋がっています

 

そして桜島には、北岳南岳という二つの火山があります。

これらの火山は活火山で、小規模な噴火は日常的に起こっているそうです。

大規模なものは昭和噴火と呼ばれる1946年に起こったものが最後です。

 

この桜島には普通に人が住んでいます。

ファミマやローソンも、学校もあります。

小規模な噴火ではそれほど驚きません。

風が強い日は火山灰が入ってくるから窓を閉める、ぐらいだそうです。

 

 

カルデラ

カルデラとは、火山が噴火した後にできる窪地のことです。

火山が噴火して火山噴出物を吐き出すと、噴火口の部分だけが落ち込むという仕組みです。

 

また、これによって出来た噴火口の周りの高まりを外輪山と呼びます。

 

日本では、九州中南部カルデラ群があります。

熊本県阿蘇山カルデラは非常に有名ですが、鹿児島にもこれと同じようなカルデラが多数存在します。

 

 

錦江湾(きんこうわん)

鹿児島の中央にある湾のことです。

鹿児島湾とも呼ばれます。

 

錦江湾の奥にはかつて巨大な火山があったとされています。

現在の桜島よりもさらに奥です。

そしてこの火山が約29000年前に大噴火を起こしました。

 

火山の内部から大量のマグマが噴出し、空になった火山は崩れていき陥没します。

そしてできたのが、姶良(あいら)カルデラです。

このカルデラに水が入り込んで、大きな湾が形成されました。

錦江湾の誕生です。

 

噴火の際に噴出したマグマは、火砕流となり鹿児島県の大部分を埋め尽くしました。

これが冷え固まったものがシラス台地です。

 

 

桜島の誕生

 その約3000年後、桜島が噴火活動を始めました。

 

この桜島姶良カルデラの内部にあるのでしょうか?

実は桜島はこの姶良カルデラの外輪山になっています。

 つまり、姶良カルデラの地下にあるマグマが、少し南側の桜島で噴出したと考えられています。

 

しかし、当時の桜島は九州とは繋がっておらず、まさに島でした。

 

 

大正噴火

 大正時代の1914年、桜島で爆発的な大噴火が起こりました。

この時の火山灰は東北地方でも観測されています。

 

桜島からは溶岩が流れ出し、それが桜島のすぐ東側にある大隅半島まで流れました

これによって、桜島と九州本土が繋がったのです。

 

 

 

 桜島へのアクセス

鹿児島市街地、新幹線の鹿児島中央駅はすべて桜島の西側にあります。

そのため、桜島との間には錦江湾があり、船で渡る必要があります。

桜島フェリーは200円、約15分で本土と桜島を結びます。

普通に大きな客船で「これが200円で乗れるのか!」とビックリしました。

 

宮崎方面から車で来る方なら、東側から車で渡ることもできます。

 

 

島内の観光

島内は車で観光することもできますが、観光バスが2種類出ています。

どちらも桜島フェリーのターミナルと直結しています。

 

一つはサクラジマアイランドビューというバスです。

このバスは桜島西部を小さく一周するバスです。

長渕剛の叫びの肖像などを訪れることができます。

 

もう一つは市営定期観光バスです。

こちらはバスガイド付きのツアー形式のものです。

桜島全体をグルりと一周して帰ってきます。

様々な展望スポット黒神埋没鳥居(こくじんまいぼつとりい)を見ることができます。

桜島の名産である桜島大根小みかんが育っている畑もバスから見ることができます。

 

 

さいごに

桜島はもともと島であり、それが陸続きになったものだったのですね。

広辞苑によると島は「周囲が水によって囲まれた小陸地」らしいので、現在の桜島は島ではないですね!

 

晴れた日にぜひ、訪れてみてください!