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地形を見れば富山が分かる【富山観光】

富山県は意外と知られていませんが、素晴らしい観光地です。

まずは、私が富山に旅行に行って良かったと感じた3つのことを紹介します。

 

 

 

1.日本でないような雄大な自然

標高3000m級の山が連なる立山の高原を公共交通機関を利用して誰でも行くことができます。

高山エリアはまるで別世界で、溶岩が作り出した地形や高山植物を見ることができます。

雲の上の世界にはスイスのような雄大な自然が広がります。

 

2.いろんな乗り物に乗れる

立山に行く際は、ロープウェーやトロリーバス、ケーブルカーなどを乗り継いで行くことになります。

また、黒部峡谷にはロッコ電車があります。

そしてこれは鉄道が好きな方にですが、私鉄や第三セクターに乗れます。

 

3.大人の旅行先

旅路で出会った観光客は落ち着いた雰囲気の方が多く、非常に気分がよかったです。

ハイキングや温泉など自然に触れることが多いからなのか、年配の方が特に多かった印象です。

観光地も、客寄せが激しいといったことは全くなく、商売っ気があまり感じられなかったです。

 

 

 

では、次に観光地について、富山の地形とともに見ていきたいと思います!

 

 

 

富山の地形

 

富山県北アルプスの急峻な山々に囲まれていることから分かる通り、北に向かって急勾配で下がっていきます。

その急勾配は海の底まで続き、富山湾はすぐに水深が深くなっていきます。

しかしここで、「砺波平野や富山市内などの平地もあるではないか!」と思った方もいると思います。

これは、北アルプスの山岳地帯から削られてきた土砂などが堆積して台地になった結果にできたものです。

つまり、富山県は南側から北にかけて、①急な山岳地帯、②堆積によりできた台地、③深い海、という構造をしています。

 

 

 

①急な山岳地帯

北アルプスとも呼ばれるエリア。

その北部にある立山(たてやま)は立山黒部アルペンルートという観光ルートが開発され、観光地として人気を集めています。

あの有名な黒部ダムもこのルートの中に含まれています。

アルペンルートについては書くことが多いので、こちらの記事で紹介しています。

 

mall.hatenablog.com

 

 

 

アルペンルートとは別に、黒部峡谷の景色を楽しむことができる鉄道があります。 

 

黒部峡谷ロッコ

黒部峡谷とは飛騨山脈黒部川が削った後にできたV字谷です。

この谷にはトロッコが走っています。

このトロッコはかつて発電所の建設のための資材を運んでいたものですが、観光列車となった現在でも、作業員が使うことがあります。

 

宇奈月温泉(うなづきおんせん)駅から乗ることができ、終点の欅平(けやきだいら)駅まで約1時間半の乗車となります。

この1時間半の間に、黒部川流域の発電所や橋を見られ、秋は紅葉を楽しむこともできます。

途中下車して散策を楽しむことができますが、私は電車に乗って風景を楽しむことを一番におすすめします。

終点の欅平では、大自然が作り出した地形を楽しむことができます。

階段が少ししんどいですが、遊歩道は整備されています。

往復で約4000円で乗れます。

 

 

 

②堆積によりできた台地

富山市のような市街地から、合掌造りの家が並ぶ五箇山の村まであります。

富山市に次ぐ第2の町である高岡市は日本遺産にも登録されており、観光におすすめです。

 

 

高岡大仏

高岡市には日本三大仏の一つである高岡大仏があります。

この大仏は7.43mであり、台座を含めると16mにもなります。

奈良の大仏の約半分の高さだそうで、実際そんなに大きいという感じではないですが、町の中に急に現れるとやっぱりビックリします。

現在の大仏は3代目で、1、2代目はともに火事により焼失してしまっています。

 

高岡駅から徒歩で10分ほどのところにあります。

無料です。

 

 

雨晴海岸(あまはらしかいがん)

富山県は北側にグイっと海が入り込んだ地形になっており、この雨晴海岸は富山湾の左側に位置する海岸です。

そのおかげで、この海岸からは富山湾越しの立山連峰を見ることができます。

 

JR氷見線雨晴駅から徒歩5分ほどです。

近くには道の駅もあり、車で来ている人も多くいます。

 

また、冒頭で書いたように、富山湾はすぐに水深が深くなっていくことから、沿岸には島や岩がほとんどありません。

そんな富山湾ですが、雨晴海岸からは女岩(めいわ)と呼ばれるひときわ大きな岩が見られます。

海岸側には義経岩(よしつねいわ)という岩もあります。

義経とは源義経(みなもとのよしつね)のことです。

 

 

源義経

平安時代の武将で、源頼朝(よりとも)の弟。

義経は兄である頼朝と共に平家を倒しますが、兄から自立しようとしたことにより、頼朝と敵対します。

義経は、頼朝から逃げる際にこの雨晴海岸を訪れたと言われています。

そこにある岩の下で雨宿りをしたことから、この岩を義経岩と言うのだそうです。

また、この話から雨晴の地名が付いたそうです。

 

 

富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)

市民の憩いの場という感じですが、富山駅周辺で時間をつぶすには良い場所です。

富岩運河は、近くを流れる神通川の氾濫を防ぐために作られ、現在もそれが保存されています。

環水公園はかつて運河の船溜まりがあったところだそうです。

 

 

 

 ③深い海

富山湾は水深が深く、海底には「あいがめ」と呼ばれる谷があります。

この谷が魚たちの住む場所として非常に適しているため、富山湾「天然のいけす」と呼ばれています。

 

また、富山湾の海水は3層構造になっています。

一番深いところには日本海固有水といって、冷たくきれいな水が存在します。

その上に、南から温かい対馬海流が流れてきます。

さらにその上には、山脈から栄養を豊富に含んだ川の水が流れ込みます。

これらの様々な水により、富山湾多くの種類の魚が住むことができます。

ブリ、ホタルイカ、白エビなどが有名です。

 

 

 最後に、富山の鉄道について少しだけ解説しておきます!

 

富山の鉄道事情

 富山で鉄道を利用する方は少し複雑なので、これをご覧ください。

 

まず、新幹線の駅は東から、黒部宇奈月温泉駅」、「富山駅」、「新高岡駅の3つがあります。

目的地に最も近いところで降りましょう。

 

黒部宇奈月温泉駅富山地方鉄道(略して地鉄という私鉄とのみ接続しています。

ここからは地鉄新黒部駅に乗り換えることになります。

 

富山駅は富山で一番大きい駅で、路面電車もここから出ています。

ここからは地鉄と、あいの風とやま鉄道に接続しています。

あいの風とやま鉄道は第3セクターと言って、元々JRだったところを民営化した路線です。

まあ、ほぼJRです。

 

地鉄は、主に富山県東部を網羅していて、地元の学生には欠かせない存在です。

古い駅舎が魅力的で、どの駅もつい写真を撮りたくなります。

富山から立山宇奈月温泉まで行く鉄道はこれしかありません。

運賃が少し高いのはしょうがないですが、乗り心地が悪いのはどうにかならないんでしょうか(笑)

 

 

 

おわりに

私はご当地ラーメンでは、博多のとんこつラーメンが1位でしたが、今回、富山で食べた富山ブラックが1位になりました。

その理由は、その時の気分にかかわらずいつでも食べられるラーメンだと思ったからです。

見た目は黒くてきつそうですが、味は醤油で意外と食べやすかったです。

 

富山に行った際はぜひ食べてみてください。

 

ありがとうございました!